【城名】
勝山城(安房勝山城)
【勝山城の説明】
勝山城は千葉県安房郡鋸南町にあった海城で、勝山地区南方の八幡山に築かれた。源頼朝が石橋山の戦いに敗れて当地へ逃れてきた際、いち早く従った地頭・安西氏が出城として築いた砦に始まると伝わる。

戦国期には里見水軍の拠点となり、城主は内房正木一族の正木安芸守輝綱であった。良好な船溜まりと海を広く見渡せる山上の地の利を活かし、相模の北条水軍としばしば戦いを繰り返した。遊歩道の整う城跡には、平坦な曲輪跡や堀切・虎口などの遺構が残る。

里見氏の改易後、勝山は江戸幕府の天領を経て、寛文8年(1668年)に若狭小浜藩主・酒井忠直が甥の忠国に一万石を分知し、勝山藩が成立した。酒井氏一万二千石の小藩ながら徳川譜代の家柄で、明治維新まで9代200年にわたりこの地を治めた。近世における安房地方の大名としては最も長い在封である。

幕末の戊辰戦争では、勝山藩は抵抗すれば領地を戦火に巻き込むと迫られ、苦渋の末に藩士31名を半ば公認・半ば脱藩の形で義軍に加わらせ、箱根で官軍の大軍と激突してほぼ全滅した。勝山を戦火から救うため犠牲となった彼らの義を讃え、「勝山藩義士の碑」が建てられている。

【勝山城・場所・アクセス】
〒299-2117 千葉県安房郡鋸南町勝山
【勝山城地図】
