■ 日本の歴史ブログ
平将門の末裔相馬氏による由緒ある神事 相馬野馬追
相馬野馬追とは現在の福島県南相馬市で行われる由緒ある祭りです。平将門は下総国相馬郡小金原にて軍事訓練の一環として野生の馬を解き放ちこれを敵兵とみなして訓練をしていたといいます。
平将門を先祖とする中村藩相馬家では、この将門の伝統を引き継ぎ、馬を神に捧げる神事として脈々とこの行事を行ってきた。現在もこの行事は受け継がれ、中村城公園から騎馬武者の行列が相馬野馬追祭場地までの間を練り歩く。
将門の訓練が、神事になった
相馬野馬追の起こりは、平将門が下総で行ったという軍事訓練にさかのぼると伝えられます。野に放った馬を敵兵に見立てて捕らえる訓練で、これを神に捧げる行事として受け継いだのが、将門の子孫を称する相馬氏でした。武士の家が、訓練を祭りの形で長く守り続けてきたことになります。
三つの妙見、三つの郷
祭りは、相馬氏が祀った三つの妙見社を中心に、中村・小高・太田の三郷から騎馬が集まる形で行われます。それぞれの地には相馬氏の城がありました。中村は相馬中村城、小高は小高城です。祭りの構成そのものが、相馬氏の領地の成り立ちを写しています。
甲冑競馬と神旗争奪戦
見どころは大きく三つあります。甲冑をまとったまま馬を走らせる甲冑競馬、打ち上げられた御神旗を騎馬武者が奪い合う神旗争奪戦、そして裸馬を素手で捕らえて神に奉じる野馬懸です。数百騎の騎馬が旗指物を立てて進む行列は、絵巻がそのまま動いているような光景になります。国の重要無形民俗文化財に指定されています。
訪ねるなら
近年は初夏に行われ、南相馬市の祭場地を中心に、三日にわたって神事が続きます。出陣の行列は中村城跡(馬陵公園)から出るので、城跡とあわせて歩くと成り立ちが分かります。相馬氏が関ヶ原のあとどう家を残したかは小高城の記事で書いています。
【中村城公園・場所・アクセス】
〒976-0042 福島県相馬市中村北町中村字北町140
【中村城地図】

