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中国
尾道城:歴史に存在しなかった天守と、廃墟を経て視点場になるまで
尾道の坂道を登ると、かつて千光寺山の中腹に白い天守が建っていました。尾道城と呼ばれたその建物は、歴史上の城を再建したものではありません。昭和三十九年に地元の商工会が観光施設として建てた、鉄筋コンクリートの模擬天守です。入館者が減って閉鎖... -
日本100名城
江戸城:天守が二度と建てられなかった理由と、いまも残る富士見櫓・番所・天守台
【城名】 江戸城 【江戸城の説明】 江戸城の歴史は戦国時代よりもはるかに古く、平安時代から鎌倉時代にかけて江戸氏により築かれたと言われています。その後、江戸氏の没落とともに、戦国時代初期に扇谷上杉氏の家臣「太田道灌」によって城の改修が行われ... -
中国
広島城:毛利輝元が山を下りて築いた鯉城と、「広島」という名の始まり
広島城は毛利輝元が山を下りて築いた城です。太田川の河口に広がる三角州へ本拠を移し、そこにあった村の名を改めて「広島」としました。町の名が城とともに生まれたことになります。輝元は関ヶ原ののちに萩へ移され、代わって福島正則、そして浅野氏が入... -
中国
福山城跡:福島正則の改易のあとに水野勝成が三年で築いた城と、北側だけ鉄板を張った天守
福山城は、戦国が完全に終わったあとに築かれた、日本でも最後の時期にあたる近世城郭です。きっかけは福島正則の改易でした。安芸・備後五十万石を取り上げられた正則の跡へ、徳川譜代の水野勝成が備後十万石の領主として入り、三年をかけてこの城を構え... -
北海道・東北
一関城:伊達政宗の妻の実家田村氏(田村建顕)の居城 一関城
【城名】 一関城 【城の説明】 一関城は仙台藩の支藩として現在の岩手県一関市釣山にあった城である。建物は城というよりも館(陣屋)に近いものがあり、堀を巡らしてはいたが本丸に天守は造られなかった。戦国時代には葛西氏の所領だったが葛西氏が豊臣秀... -
日本100名城
高遠城跡(伊那市):仁科盛信が壮烈な戦死を遂げた城と、保科正之を育てた南曲輪
長野県伊那市に高遠城跡(たかとおじょうあと)がある。国指定史跡、日本100名城30番。 桜の名所として知られ、春には「天下第一の桜」と呼ばれるタカトオコヒガンザクラが咲く。 だがこの城には、桜よりも語るべきことがある。ここは、武田家で唯一まとも... -
四国
伊予松山城:連立式の本壇と二十一棟の重要文化財、現存十二天守でいちばん新しい天守
伊予松山城は、現存十二天守のひとつでありながら、そのなかで最も新しい天守を持つ城です。加藤嘉明が築いたときの天守は五層でしたが、次の代で三層に改められ、その建物も落雷で焼けました。いま建っているのは幕末に再建されたものです。つまり「現存... -
日本100名城
岐阜城(稲葉山城):信長が天下布武を掲げた城と、山麓の居館跡・山頂の巨石の石垣
【城名】 岐阜城(旧名:稲葉山城) 【城の説明】 岐阜城は岐阜県岐阜市の金華山にあった山城です。現在の金華山は旧名では美濃国井之口稲葉山と呼称されていました。織田信長が、斎藤龍興(斎藤道三の孫)から奪取した稲葉山城の縄張りを改修して、新たに... -
日本100名城
岐阜城:本能寺の変にて織田信長・信忠親子が斃れ城主がめまぐるしく変わる岐阜城 中編
【城名】 岐阜城(稲葉山城) 【城の説明】 信長は美濃を拠点に北近江の浅井家、越前の朝倉家などと攻防を重ね、長い年月をかけて近江・越前・近畿、さらには本願寺を降伏させて摂津の国などを支配下においた。その上で各方面へ担当の軍事司令官を配置し、... -
日本100名城
岐阜城はなぜ廃城になったのか:関ヶ原の前哨戦で落ちた信長の孫と、加納城へ移された資材
岐阜城は難攻不落の城と呼ばれてきました。ところが実際には、何度も落ちています。斎藤道三の子孫が守っていたときに織田信長に落とされ、信長の孫が守っていたときには関ヶ原の前哨戦でわずか一日ほどで落ちました。そして戦いのあと、徳川家康はこの城... -
北陸
富山城:佐々成政滅亡後 前田利常の次男利次が富山藩10万石を立藩 富山城
【城名】 富山城 【城の説明】 富山城は、富山県富山市丸の内にあった城である。別名「浮城(うきしろ)」ともいわれた。神通川の流れを城の防御に利用したため、水に浮いたように見え「浮城」の異名をとった。 室町時代の越中守護は三管領(畠山氏・細川... -
北海道・東北
弘前城:百十一年ぶりの曳戻しが進む現存天守と、本丸だけが石垣の土の城
【城名】 弘前城 【弘前城の説明】 大浦為信の出自には諸説あり、大浦守信の子とも下久慈城主であった久慈氏の出とも言われています。近年の見方では大浦家が南部氏の一族であるという見解で落ち着いているようです。 南部家では元亀2年(1571年)に当主の... -
近畿
龍野城:赤松広秀から蜂須賀正勝(小六)の居城へ 幕末時は脇坂氏が治めた龍野城
城名 龍野城 城の説明 龍野城は兵庫県たつの市龍野町にある城である。別名を「霞城」とも呼ばれている。 明応8年(1499年)塩屋城の「赤松村秀」が龍野の地に鶏籠山城を築いたのが龍野城の始まりと言われている。以後、赤松政秀、広貞、広秀と続いたが、天... -
中国
津山城跡(鶴山公園):森蘭丸の弟が十三年かけて築いた城と、七十七の櫓
津山城跡は鶴山という小高い丘の全体を石垣で固めた城です。天守も櫓もすべて明治に取り壊されましたが、段々に積み上げられた石垣はそっくり残り、麓から見上げると壁が何段も重なって迫ってきます。記録によれば櫓は七十を超え、その数は姫路城を上回り... -
近畿
日野城:蒲生定秀が築城し賢秀 氏郷と引き継がれた日野城(別名:中野城)
【城名】 日野城 【城の説明】 日野城(別名:中野城)は、滋賀県蒲生郡日野町にあった日本の城である。城跡は国の史跡に指定されている。元々蒲生氏の居城は日野城からすぐ近くにある「音羽城」であったが一般的に広く知られているのは日野城のほうである... -
九州・沖縄
中津城:黒田官兵衛が築き細川忠興が仕上げた城と、本丸北面に残る石垣の継ぎ目
【城名】 中津城 【城の説明】 中津城は豊前国中津にあった城です。黒田官兵衛孝高(黒田如水)が築城を開始し、細川忠興が完成させました。この城は中津川河口の地に築城された梯郭式の平城であり、堀には海水が引き込まれているため、水城とも言われ「今... -
北陸
金沢城:前田利家・前田利長の居城加賀100万石 日本三大庭園兼六園で有名な金沢城
【城名】 金沢城 【城の説明】 金沢城は石川県金沢市にあった城である。江戸時代には加賀藩前田家の居城であり、現在の城址は国の史跡に指定されている。 戦国時代、この地域には浄土真宗の寺院である「尾山御坊」が存在しており、加賀一向一揆の拠点であ... -
北陸
丸岡城:石の瓦を戴く現存天守と、「現存最古」が見直されたいきさつ
丸岡城は現存十二天守のひとつで、屋根が石で葺かれている全国唯一の天守です。笏谷石という越前の石を瓦の形に削って並べてあり、雪の重みと凍てつく寒さに耐えるための工夫でした。長らく現存最古の天守と紹介されてきましたが、近年の調査によってその... -
東海
阿坂城跡(白米城・松阪市):全国にある白米の伝説と、山城を落とす水の話
阿坂城(あざかじょう)は、松阪市の西にそびえる桝形山の上にあった山城です。南北朝のころ、伊勢に入った北畠親房が築いた城のひとつと伝えられます。南の曲輪は白米城、北の曲輪は椎之木城と呼ばれました。織田信長の伊勢攻めでは木下藤吉郎が攻め、落... -
北陸
越前大野城:信長の家臣金森長近により築城された天空の城 越前大野城
【城名】 越前大野城 【越前大野城の説明】 越前大野城は福井県大野市にある城である。天正3年(1575年)越前一向一揆を平定した恩賞として織田信長から越前国大野郡の内の3万石を「金森長近」に与えられ、残りを「原政茂」が拝領した。 その翌年、長近が...
